町田です。
前回に引き続き0→1ファン作り後編をはじめます。
前回は、国内インタビュー記事として「ツクリンク編前編」を公開させていただきました。
(参考:建設業界に切り込む「ツクリンク」のユーザーとの信頼構築の方法(前編)、建設業界に切り込む「ツクリンク」の、サービスデザイン設計とは(後編))
「0→1ファン作りとは?」
スタートアップ初期における、
①ユーザー獲得戦略・施策
②ユーザー定着戦略・施策
それぞれを、国内外の企業事例で紹介する連載記事です。
(参考:「0→1ファン作り」:スタートアップ初期における、ユーザー獲得・定着戦略の特集を始めます。)
そして今回は新たにハードウェア系企業であるCerevoにインタビューしてきました。
前編では、そんなCerevoのファン獲得戦略を紹介しています。
(参考:モノづくりスタートアップ「Cerevo」のユーザー獲得戦略とは(前編))
前回に引き続きユーザー定着戦略それぞれを見て行きます。
簡単に前回の振り返りから始めます。さっそくどうぞ!
・国内企業インタビュー、「Cerevo編」。
・「Cerevo」は、既存商品とは一線を画したIoT製品を作っています。
・CEOの岩佐さんにインタビューをしてきました。
※現在は新会社として「Shiftall」を設立し、その全株式をパナソニックに売却されました
・積極的に顧客と繋がりを作りに行くことが重要。
・リアルタイムに情報を公開して、ファンとの接点を多く作る
自分たちの共通のメッセージやDNAを
継続的に発信し続ける
ハードウェア企業の特徴として、”買ってくれる人のみが、ファンという訳ではない”というものがあります。
ハードウェア企業は、そもそもの製品の単価が高いため、ぴったりと購買者のニーズに合ったものが買われることが多いです。
しかし、一方で「高いから買わないけど、会社のことはコンセプトはとても好き」ということもあります。
岩佐さんは、”モノを買ってくれない層もとても大事だ”とおっしゃっていました。
何故なら
”まだ買ってくださっていないファン(ある製品だけが好きというファンではない)=会社そのもの・ブランドそのものの末永いファンになる可能性がある”
からです。
では、そういった”会社の事が好き”というファンをどうやって繋ぎとめておくかが、
とても重要になってきます。
その方法として挙がったのが、
①自社の”コト”、”モノ”に同じ哲学を必ず共通して入れるようにする
②継続して情報を発信していく
の2点です。
ー①自社の”コト”、”モノ”に同じ哲学を必ず入れるようにする
顧客は何故会社のことを好きになってくれたのか。
その答えは、その会社の哲学に共感したからです。
だからこそ、そのファンを繋ぎとめておくためには、一貫した”哲学”をあらゆるものに入れるということが重要です。
Cerevoでいうと”ユーザーにとって予想外で、クレイジーなものを作り続ける”というものです。
ー②継続して情報を発信していく
もう1点重要なことは、どんな情報でもいいので継続して発信し続けることです。
情報が供給過多である現在において、継続的に情報を発信しファンにタッチポイントを提供していくことは予想以上に重要です。
発信する情報は、一貫した”哲学”さえ入っていればどんなものでもいいとのことです。
組織の哲学に共感しているファンは哲学さえ入っていれば、極論どんな情報でも刺さるはずだからです。
是非一度参考にして頂ければと思います。
実際Cerevoは、ハード製品販売のほかにブログやTwitter、FBと様々な媒体を使っています。
しかし、どれをとっても”継続して”かつ”哲学”を取り入れて運営しています。
今回のポイントは以下の2点だと思いました。
ユーザー獲得戦略は
「積極的に顧客と繋がりを作りに行く&リアルタイムに情報を公開して、ファンとの接点を多く作る」
ユーザー体験向上戦略としては
「自分たちの共通のメッセージやDNAを継続的に発信し続ける」
という点です。
今回はモノづくりをするハードウェア系の企業を紹介させて頂きましたが、今後もモノづくり系の企業を紹介していこうと思います。
記事を読んでいただきありがとうございました。
【以下の方募集しています】
「0→1ファン作り」のインタビューをさせていただける方
情報提供をしていただける方
ご意見をいただける方など
ぜひ、こちらのURLからご連絡ください。:メッセージを送る