大学生に聞いた「スタートアップの採用戦略」の方向性とは


起業家新聞の町田です。
今日のテーマは採用というテーマで書いていこうと思います。実際起業家の方にお話を聞いても必ずと言って良いほど上位に挙がってくる“採用”問題。今回はそんな方にとって大学生はこんなことを思っているんだという事を少しでも知って頂ければと思い書きました。

概要

それではさっそく今回の記事の概要を説明させて頂きます。最近学生のインターンに対する敷居が低くなってきているといわれている一方で、実際にスタートアップの方に話を聞く機会を頂くと、インターンの採用に困っているという事を聞く機会が少なくないです。この二つのギャップを引き起こしているものが何なのかという事を疑問に思いました。そこで、今回はこれを機にそれらの原因を明らかにし、スタートアップのインターン等の採用といった部分の課題の解決にお役立ていただければと思います。実際に学生にインタビューする事で学生の生の声を中心に書きたいと思います。

テーマとターゲット

今回の記事のテーマ・ターゲットは下記のように設定しました。ターゲットを次のように設定した理由は、”スタートアップ”という言葉が以前にも増して使われるようになったとはいえ、まだ大多数の大学生がそこまでスタートアップについて明るくないというのが私自身の感覚です。なので、次のターゲットに設定する事で大多数の大学生の現状を把握することできると考えたからです。そして、大多数の大学生の現状を把握することができれば、それだけ大多数に刺さる採用戦略を立てることができるのではと考えました。
テーマ:インターン採用
ターゲット:スタートアップに明るくない大学生

インタビュー内容

スタートアップがインターンを募集する上で、短期インターン(1日、1週間)のような「実務より会社の雰囲気理解等の色が濃い物」は実施ニーズが少ないと考え今回は”長期インターン”に焦点を合わさせてインタビューを行いました。インタビュー内容は下記の3点です。
①長期インターンをしてみたいか?
②長期インターンをするならいつしたいか?
③実際にインターンを探すときにどのような手段を用いているか?

インタビュー結果

ー①長期インターンをしてみたいか?

この質問を就活があり仕事について意識する機会が多い為、最もインターンについて興味があると思われる3,4年生にしてみました。その結果は次のようになりました。(条件:都内大学生7人・地方大学生5人にインタビュー)

n=12
結果はなんと1人しかしてみたいという人がいませんでした。今回nの数がそこまで大きくないのでさすがにこれよりは割合が大きい事は考えられますが、それでもこここまではっきりと結果が表れているという事から、この傾向は全体としても言えるのではないかと思います。

まとめ:3,4年生は長期インターンをしたい人が少ない!

ー②長期インターンをするならいつしたいか?

①に質問の結果を踏まえて、次は「もし長期インターンをするならいつするか?」という質問をしてみました。その結果は次のようになりました。

つまり、3、4年生におけるインターンは積極的にやりたいとは思えないが、1,2年生ではやってみてもいいと思っているという結果でした。
就職に対して考える機会が多い分、長期インターンに参加したい人が多いと思っていましたが、結果はまさに正反対。
では、もう一歩踏み込んで「この差は何が理由なのか?」という部分についても調査しました。

理由を聞いてみると次のような理由を上げている人が多くいました。
1.バイト、授業、就活、サークル等が既にある為忙しい
⇒どうしても長期となると時間的拘束は大きくなってきます。その為、既にいくつかのコミュニティーに入っている事が必然的に多い3,4年生は新たに時間を作り出すのは難しいという意見が多かったです。しかし同時に、「今やっているバイトの代わりとしてできるインターンがあるのならやってみたかった。」という意見も多かったです。
2.長期インターン⁼「意識高い」という等式に対するアレルギー
⇒学年が進むと突如として出てくるワード「意識高い系」。この言葉の良し悪しは別として、このワードに”ネガティブな”イメージを持っている人が多いというのは僕自身の経験から言ってもあると思います。しかし、学年が早ければ早いほど(1,2年生)だとこのワードについてネガティブなイメージが少ない、もしくはそもそもその言葉を知らないといった状況があるようです。その為、長期インターンに参加する事に対してハードルが低いという事が見えてきました。

まとめ:1,2年生の方が、3,4年生に比べて長期インターンへの参加のハードルが低い

ー③実際にインターンを探すときにどのような手段を用いているか?

インタビューしてみた結果は下記となりました。(但し、大企業等の募集も含む)
① 大学の求人票を見る
② 会社のページに応募欄を見る
③ 求人サービス(マイナビ・リクナビ等)を利用する
④友人の紹介
これには予想を裏切るような手段はほとんど出てきませんでした。
しかし、一方で実際に長期のインターンをしているターゲットの方に詳しく聞いたところ、面白い事が分かりました。
それは、「友人の紹介」による長期インターン参加がきっかけとして圧倒的に多いという事です。(対:長期インターンに参加しているユーザー:12人中8人)
それも、もともとスタートアップに興味があったという所謂”情報感度が高い”学生のみならず、まったくその分野に明るくない学生も含まれていました。
自分の周りにも「スタートアップ=よく分からない、危ない」というイメージを先入観として持っている事が原因で長期インターン等に踏みきれない学生が多くいます。
そんな中で、「自分が良く知る友人・先輩等からの勧誘」というのはかなり強力な手段となっているようです。

まとめ:自分が良く知る友人・先輩等からの勧誘」が効果的

ーどんなポイントが分かると刺さるか?

実際に学生に聞いてみて刺さる(応募したいと思う)ポイントとして上位に挙がったのは下記の点です。
④ バイト感覚でできる
⇒”責任者”というような役割ではなく、意外にも”1社員”として募集されている方が応募しやすいという学生が多かったです。特に学年が下がるほどその学生の能力によらず”何も出来ない” “何ができるか分からない”といった意識が強い傾向にある事が分かってきました。その為、最初は”サポートがある”という事を明確化することで応募へのハードルを下がるとのことでした。
⑤共に働く人の経歴が分かる
⇒大手のインターンに応募する理由として多かった物が、「大企業の人に教わった方がすごい事を沢山学べそう」という理由がありました。これは「スタートアップ=よく分からない人がやっている」という認識を持っている学生が多い事が理由です。しかし、逆に言えばスタートアップだとしても「○○会社出身の社員が直接教える」といったワードが入っているだけで応募しようと思う学生が少なからずいるという事です。更に大手のインターンでは大人数で行う事がほとんどで直接指導される事はほとんどないという認識を学生も持っています。そこで、”直接指導”といったワードを募集内容に入れるだけで更に効果が期待できます。

まとめ:「“バイト感覚で“といったサポートがあることが分かるワードチョイスをする」&「出身の会社等を記載し”すごい社員”に直接(近い距離で)指導してもらえることを明記する

結論

今回の結果から大学生の自分から見えてきた効果的なインターン採用は次のようになります。
効果的なターゲット:1,2年生
成功率が高い採用方法:友人を介した採用
刺さるポイント:「“バイト感覚で“といったサポートがあることが分かるワードチョイス」&「”すごい社員”が直接(近い距離で)指導」

ターゲットを1,2年生に絞るといってもどうするかという部分は難しいですが、私自身として「バイト」「1,2年生限定」「新入生限定」といったワードは効いてくるのではないかと思います。

また、wantedly等の採用ツールや学校等への求人と同時に、何とか学生との接点を探し「学生に誘ってもらう」という方法も採用手段として大学生にはかなり有効なようです。その際に、会社を簡単に説明できる資料(どこがすごいのか?何が実につくのか?)、どんなメンバーがいるか(経歴)といったものがあると、誘う学生&誘わる学生にとって役立つのではと思います。

現場からは以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です