徹底解剖~青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)「Early特化コース」~

今日は、日本のアクセラレータープログラムの1つである、青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)(以下、ASAC)が提供する「Early特化コース」について、徹底解剖してきます!
実際にインタビューして、うかがった内容を含めて紹介していきます。

ASACアクセラレータープログラムとは

このプログラムは、創業予定者や創業間もないスタートアップ企業をアクセラレートすることにフォーカスした東京都主催のインキュベーション施設であるASACが提供する、起業家支援プログラムです。

プログラム実施期間:

約5カ月(2018年11月13日~2019年3月下旬まで)
3か月のプログラムもある中で、このプログラムは5か月間あることで、起業家のピポットや仕様の変更があった場合でも、成果を出すためにプログラム期間中に十分に軌道修正し、成果に結びつけることができるといった特徴。

募集テーマ:

主に3つの重点領域が定められています。しかし、これ以外の分野でも採択は可能です。

  1. 都の政策課題に関連する分野
    • 女性起業家、成長産業など
  2. VCが投資しにくい分野
    • ものづくり、ソーシャルなど
  3. その他分野を問わず起業を予定している方で、各種ビジネスプランコンテスト等を受賞した優秀な事業計画を有するもの

提供されるリソース:

プログラムに参加することで下記のリソースが提供されます。

  1. インキュベーション施設
    東京都青山創業促進センター(通称:青山スタートアップアクセラレーションセンター)が利用できます。表参道と立地がよく、かつ無料で利用できる宿泊施設もあるコワーキング施設を利用できるのは大きな特徴です。
    青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)詳細
    • 所在地:東京都渋谷区神宮前五丁目53番67号(コスモス青山SOUTH棟3階から5階)
    • 構成:
      コワーキングスペース(87㎡程度) 1室
      イベントスペース(93㎡程度) 1室
      談話室(48~56㎡程度) 2室
      宿泊室(24~38㎡程度) 12室
      参考ページ:http://acceleration.tokyo.jp/
  2. 支援プログラム
    • 本施設のアクセラレーター運営者による週1回の個別面談(参加必須)
      事業の壁打ちやアイディア出し、ネットワークの提供といったことを、採択企業に提供。
    • 運営受託者、メンター及び他の外部支援者による研修・ワークショップ
      採用や営業、PRといった幅広いテーマについて実施。
      参考:メンター一覧
    • アルムナイコミュニティ
      本施設に入居及び入居を予定している先輩起業家等との勉強会や交流会を実施。起業家ならではの採用の悩みや資金調達の悩みなどのナレッジの共有。
      参考:採択起業家一覧
    • キックオフミーティング(参加必須)
      プログラム開始時(11月13日予定)に、プログラム開始時点のビジネスモデルやサービス開発状況、プログラムの目標及び現状の課題をメンター等に説明し、プログラム期間中の支援を募る
    • ハーフデモデイ(参加必須)
      プログラム中盤(2019年1月下旬)に、プログラム受講者が、アクセラレーターやメンター等に対して、開発状況や進捗状況を説明し、ビジネスモデルやサービス内容のブラッシュアップする
    • デモデイ(参加必須)
      プログラム終盤(3月下旬)に、プログラム受講者がベンチャーキャピタリストや大企業の前でビジネスモデルやサービス内容を説明し、投資や事業提携の実施等を訴求する

応募締切

10月3日(水)

応募条件:

下記の条件を満たす企業

  • 都内で起業を予定している者又は施設利用開始時に創業後3年未満の都内本店登記の中小企業
  • 大企業の提携を目指す
  • シリーズA以降の資金調達を目指す
  • メディア掲載を目指す
  • 募集テーマを満たしている

タイムスケジュール

応募締切:

10月3日(水)
〆切厳守

プログラム開始
(キックオフ
ミーティング):

11月13日(火)

ハーフデモデー:

2019年1月下旬

デモデイ:

3月下旬

担当者インタビュー:

<担当者紹介>
今回は、東京都から委託を受けてASACを運営しているデロイトトーマツベンチャーサポート株式会社の會田さんにお話を伺ってきました!
プロジェクトマネージャー兼
インキュベーションマネージャー

デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
會田 幸男

大手信託銀行を経てデロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社にてベンチャー企業の事業支援に注力。MBA(経営学修士)取得後、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社にて、ベンチャー企業の顧客開発、事業提携、PR支援、資金調達支援等を行う。

マチダ
Q1. ベンチマークにしているアクセラレーターは?
會田さん
設計という点では、プログラムの第1期のころは、海外のアクセラレーターを参考にしていましたが、現在はベンチマークにしているアクセラレータープログラムはありません。
會田さん
というのも、ASACのプログラムは他と違う部分が多いです。
それは、自治体と共同で運営していたり、起業家が設定している目標の達成をプログラムの一番の目標にしているといった点です。なので、どこかのプログラムを目標にするのではなく、独自に改良を重ねていくことに重きを置いています。
マチダ
Q2, もっともプログラムを運営していく上で大切にしていることは?
會田さん
1問目でも触れていますが、大企業やスポンサー企業との協業ありきではなく、起業家の事業の成長をひたすらに考えるという点は大切にしています。
會田さん
運営側やメンター側も、ただ案や対策を考えて提案して終わりではなく、β版を作ったり、提案したことを起業家がきちんと実行に移せるまで、一緒に伴走するといった、行動まで落とし込むという部分はとても大切にしています。
マチダ
Q3, 他のアクセラレーターとの大きな違いは?
會田さん
メンターの層の厚さ、起業家コミュニティ、アクセラレーターのコミット力が他との違いだと思います。
メンターでいうと、約100人の様々なバックグラウンドの方がいます。これだけ、層の厚いプログラムは他にないと思っています。メンタリングするだけでなく、このメンターの人脈を生かして提携やコラボも実際に生まれていますね。
参考:メンター一覧
會田さん
起業家コミュニティの形成にも、力を入れています。
今まで、採択された起業家との勉強会を開いたり(採用問題や資金調達問題など)、採択起業家同士でディスカッションをできるような雰囲気づくりと機会を作ったりしています。実際に、プログラムの採択された起業家同士で提携するなどの成果も出てきています!
會田さん
アクセラレーター側のコミット力も高いです。具体的には、採択起業家1人につき、最低でも1人ないしは2人担当がついて、ブレストを一緒にしたり、アイディアの整理を手伝ったり、人や企業を紹介したりなど、高いレベルの熱量をもってコミットしています。
マチダ
Q4, 運営陣がやることorやらないことは?
會田さん
事務系の作業以外は、基本的になんでもやりますね。プログラムコンテンツの提供、事業の壁打ち、事業アイディア幅出し、ネットワークの提供など、提供できることの幅はかなり広いと思います。
マチダ
Q5,プログラムに参加した方がいい人、参加しないほうがいい人の基準は?
會田さん
このプログラムには、参加必須の週次のディスカッションやプログラムコンテンツがあります。なので、CEOや取締役、またはチームのメンバーのどなたか一人がコミットしてプログラム参加できる会社がこのプログラムに向いています。
マチダ
Q6, 改善していきたいプログラム内の課題は?
會田さん
改善していきたいこととしては、卒業生への継続的な支援体制の強化とプログラムの認知度の向上ですね。
起業家コミュニティーは、しっかりとできてきたものの、卒業した起業家への支援という点ではまだ改善の余地があります。
卒業したら終わりではなく、引き続き支援ができる体制を整えていきたいです。また、既にこのプログラムも6期開催していますが、まだまだ認知度という点でも改善の余地があると思ってます。

応募ページ

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現場からは以上です。