とにかく泥臭くユーザーへアプローチした「Bizer編」(前編)

こんにちは、いとけんです。
今回も「0→1ファン作り」の紹介を始めます。

0→1ファン作りとは?」

スタートアップ初期における、
①ユーザー獲得戦略・施策
②ユーザー定着戦略・施策
それぞれを、国内外の企業事例で紹介する連載記事です。
(参考:「0→1ファン作り」:スタートアップ初期における、ユーザー獲得・定着戦略の特集を始めます。

▼もくじ(読了目安3分)


前回は、国内事例記事として「Cerevo編」を公開させていただきました。

(参考:「0→1ファン作り」:Cerevo編
いつも読んでいただきありがとうございます。

今回ご紹介する「Bizer」は、中小規模事業者向けビジネス支援クラウドサービス
です。
総務・人事労務・経理などの幅広いバックオフィス業務をまとめて管理できるプラットフォームを提供しています。
現在までに、国内の利用企業数は1,500社を超えました。

今回、「Bizerがどのように文化に馴染み、ファンを獲得したのか」
CEOの畠山さんにインタビューをしてきました。
早速どうぞ!

畠山 友一(はたけやま ゆういち)

Bizer株式会社 代表取締役

2001年富士通アドバンストエンジニアリング入社。
2004年に株式会社リクルートに転職し、FNX(FAX一斉同報サービス)を中心に営業を担当し8千社あまりの法人へ提供する過程で、中小企業が自社の本業に集中できる環境を作るため、業務効率化、マーケティング支援の業務に従事。
2011年グリー株式会社入社。グリーアドバタイジング株式会社の代表取締役を経て、2013年10月に独立。
株式会社ビズグラウンド(現・Bizer株式会社)を設立し、代表取締役社長に就任。
自身が小規模事業者として苦労したことや工夫したことなどをサービス化した「Bizer」を2014年5月にリリース。

ビジネスモデル図解

やりたい事業がないまま、とりあえず起業
それがきっかけとなり結果生まれたサービス

ー創業のきっかけ

畠山さん自身、やりたい事業が明確に決まっていないまま、法人を先に興したそうです。
その時に、たまたま自分が登記などの作業を1つ1つ行ったことがきっかけとなっていると話してくれました。

「起業の時に、行わないといけない手続きが面倒臭すぎる。」

「起業してからというもの、事務作業を自分で行っていました。今でも覚えているのは、起業してから最初に社員を雇った時のことです。その際の保険の手続きを私が行いましたが、
これが面倒臭い。そして、二人目を雇う時には絶対忘れていると考えた。」

と畠山さんは話す。

「起業家は一般的に、エンジニアや営業出身でそうした手続きは分からない」
こう思った畠山さんは、これを事業にしようと考えました。
他の起業家も、同じことを感じるに違いないと考えサービスのモデルを作っていったそうです。

ー実現したい世界

「日本の状況を考えると、今後起業家が増えることは不可欠じゃないですか、その状況でBizerのサービスが、成り立っていること自体がおかしいんです。

日本の国、役所のシステムはおかしいと今でも思っている。起業する際の手続きなどが複雑すぎるんです。」

自分のサービスを通して、役所や国に対してメッセージを発信する
その結果、社会構図が変わっていけばいいとお話しされていたのが印象的でした。

ユーザー獲得戦略

とにかく出来ることは、
泥臭く全部やった。

Bizerのサービスは、起業家と士業(税理士、社労士)をマッチングさせるサービスです。
士業側は、起業家側が集まればなんとでもなると考えたので、まず起業家側を集めることにしました。

ー施策① TwitterやFacebookで、「起業」「退職」がわかればとにかくDMした

畠山さんが起業をした2013年当時も、今と同じように退職や起業の報告をFacebookやTwitterで書くことが一般的だったそうです。そこに目をつけた畠山さんは、とにかくそういう投稿を見つけたら、DM(ダイレクトメール)を送りました。
一時期DMを送りすぎて、Facebook側から新規のメッセージをストップされたこともあったそうです。

ー施策② 渋谷中のコワーキングスペースを周り、チラシを1軒1軒置いてもらった

起業家が集まる場所といえばコワーキングスペースと考えた畠山さん、渋谷中の施設を30件〜40件を周りながら、フライヤーを一軒一軒置いてもらったそうです。
福岡のスタートアップカフェなど、起業家が集まる場所にはどんどん行って宣伝をしていました。
その際に、その場にいるコンシェルジュさんにサービスの説明をすることで、利用者の方に紹介してもらえるようにしていたそうです。

もちろん、TechCrunchやスタートアップイベントにはどんどん参加していました。

ー施策③ VCにもアプローチ

一般的に、VCの方は投資の相談で行く方が多いと思います。
しかし、VCの周りに起業家が集まると考えた畠山さんは、VCに営業目的で会いに行きました。
そこで自社のサービス説明をして、もし候補者がいれば紹介してほしいとお願いをしました。

ー施策④ 楽天やYahooなどECサイトに出店をしている、個人事業主にFAX送信

楽天YahooなどのECに出展している個人事業主はベンチャー予備軍と考えた、畠山さん。彼らのFAX番号をまとめてデータ購入して、FAXで営業をしていたそうです。
しかし、結果的は効果は薄く途中でやめてしまった方法だったそうです。

それ以降は口コミと紹介プログラム(他のユーザーを紹介すると1ヶ月無料)を通して、ユーザー獲得をしたということでした。結果的に、ユーザー獲得の1/4はこうした泥臭い方法で獲得したそうです。

次回の記事では、使い続けてもらっている工夫について見ていきます。

>>「0→1ファン作り」Bizer編(後編)に続く

 

ABOUTこの記事をかいた人

Launcheers共同代表、01ファン作り責任者。 早稲田大学4年生、1年間休学をして海外留学を経験。 その際、シリコンバレーのデザイン会社で長期インターン。 ①シリコンバレーでの起業家精神に魅了されたこと、②父が脱サラして起業したことがきっかけで「起業家支援」に興味を持つ。 17年の11月に代表町田と意気投合して、「Launcheers」を創業