アクセラレーターの実態について調べてみた件

こんにちは、町田です。
最近アクセラ関係の事を調べていて、アクセラレーターについて投資家やインキュベーターといった種類の人と比べて何が違うかをしっかりとまとめた記事がなかったので調べてみました。
その結果、ハーバード・ビジネス・レビューに”What Startup Accelerators Really Do”というタイトルでうまくまとまった記事があったので、まとめてみました。
※あくまで海外のアクセラレーターを中心に調査した結果です。

アクセラレーターとは

アクセラレーターとは、「ノウハウの共有や資金調達を行なうことで、スタートアップ初期における成長を支援する組織」のことを言います。
スタートアップは一定期間、アクセラレーターと過ごすことで、アクセラレータ自身が長年培った経験を、数カ月という短い期間に学ぶことで効率的な成長を目指します。
また、インキュベーター、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタルと比較して、特に以下の”4点”において他との差別化が図られています。
それは、
①期間が明確に定まっている
②複数のスタートアップに対して同じバッチで同時に支援する
③多くのメンタリングを行う
④デモデー等の公に向けた成果発表会がある
という4点です。

アメリカではこの4点を満たしているものを”アクセラレーター”と言っているようです。

実際に主要なアクセラレーターで言うと、アメリカでは”Y Combinator”や”TechStars”といったものが挙げられます。そして、当然そういったアクセラレーターは、上の4点を満たしています。
参考:アメリカトップアクセラレーターのテックスターズの全貌

アメリカにおけるアクセラレーターの現状

アメリカのアクセラレーターの現状を見ると、3つのことが分かってきました。
トップアクセラレーターを卒業したスタートアップは、プログラムによってプラスの影響を受けることが多い。しかし、全体でみるとむしろマイナスの影響を受けることが多い。
②アクセラレータープログラムは、エンジェル投資家等に比べて、早期に資金調達ができる可能性を高める。
③アクセラレーターがいることで、投資家や起業家が増え地域経済にとってプラスに働く
といったことが分かってきたそうです。
この結果を見て、個人的にアメリカではアクセラレーターの成功例が多いのかと思っていましたが、現状苦戦している所も多そうです。
また、地域経済にとってもプラスに働くという点は、地方創生といった文脈と相性が良さそうということもあり、地域に根差したアクセラレーターを作れれば面白いかもと個人的に思いました。

参考論文:Do Accelerators Accelerate? A Study of Venture Accelerators as a Path to Success?Do Accelerators Accelerate? If So, How? The Impact of Intensive Learning from Others on New Venture DevelopmentAccelerators and the Regional Supply of Venture Capital Investment

最後に

日本でも、近年アクセラレータープログラムが大幅に増える傾向にあります。
しかし、その成果に注目すると、アメリカと同じように「一部では成功しているものの、失敗がまだ多い」というのが、現状のように感じます。

元記事でもありますが、今回の”アクセラレーター”の定義から考えると、起業家は「長年培ってきた起業のノウハウを、数カ月という短期間で学ぶことで成功率を上げる」ことを求めていると思います。
その要望に応えるには、やはり”成功してきた”実体験ベースのノウハウの提供を、いかに多くできるかが重要ではないでしょうか。
だからこそ、起業家が行っているアクセラレーターがアメリカではトップアクセラレーターとして、成功していると思います。

日本でも起業家の数が徐々に増え、シリアルアントレプレナーやバイアウトした事例も増えてきました。
このタイミングで、日本で言う”アクセラレーター”も役割をきちんと明確化し、提供側にとっても適切な支援を行なうことが出来れば、更に起業家支援の循環が回ると思います。

それは、アクセラレーターとして活動するならば”起業家”をメンターとして多く採用する。
インキュベーターならばハンズオンを行える人的、法的等のリソースを潤沢に用意する。
そういった提供側とスタートアップの間でイメージの相違がおきない環境が整ってくれば、日本でもエコシステムが強くなるのではないかと思います。

現場からは以上です。