「SNSからユーザーヒアリング?」Progateの体験を支える方法とは

こんにちは。
初めて国内事例記事を執筆致します、ぱにこです。
今回も「0→1ファン作り」の紹介をはじめていきます。

「0→1ファン作りとは?」

スタートアップ初期における、
①ユーザー獲得戦略・施策
②ユーザー定着戦略・施策
それぞれを、国内外の企業事例で紹介する連載記事です。
(参考:「0→1ファン作り」:スタートアップ初期における、ユーザー獲得戦略の特集を始めます。

前回は、国内事例記事として「Tastime編」を公開させていただきました。
(参考:「0→1ファン作り」:Tastime編

いつも読んでいただきありがとうございます。
Twitterなどでご意見やご感想を拝読させていただいています。
これからもどんどん更新していきたいと思います!

今回は、好評を頂いております国内事例記事のVol.4、「Progate編」です。

Progateは、オンラインのプログラミング学習サービスです。

「初心者から創れる人を生み出す」をミッションに国内外でサービスを展開しています。
創業は2014年7月で、約3年半で28万人のユーザーを獲得しています。(2018年2月現在)

「Progateがどのように文化に馴染み、ファンを獲得したのか」
Progateの創業者であり、CEOの加藤さんにインタビューをしてきました。
早速どうぞ!

加藤 將倫(かとうまさのり)
株式会社Progate CEO(最高経営責任者)
1993年生まれ。小中学校時代をオーストラリアで過ごし、帰国。
東京大学工学部に進学。初心者からプログラミングを始め、後にエンジニアとして外部受託を多数経験。在学中に同社取締役村井氏と共にProgateを創業。

▼もくじ

ビジネスモデル図解

質の高いコンテンツにより、多くのユーザーを有料会員へコンバージョン
個人(to C)、学校(to E)、法人(to B)向けにそれぞれ柔軟なサービスを展開

まず、Progateを利用しているユーザーは以下の3種類に分けられます。

・個人
・学生(中学・高校)
・法人

では次にビジネスモデルの特徴を見ていきましょう。

特徴① 6人に1人という高い有料転換率

個人のユーザーには無料会員と有料会員というオプションが存在します。
加藤さんによると、Progateは課金ユーザーへの還元率と移行への切り替えスピードが比較的早いそうです。実際に個人向けのプランに於いて、登録したユーザーの16%のユーザーが有料会員になるので課金型のビジネスモデルにおいてこのコンバージョン率はかなり高いと言えます。
その理由について尋ねると、「コンテンツの質は、非常に重要ですね。使い続けてもらうために、創業当初から開発には特に力を入れていました。」と答えてくださいました。
ユーザーの課金率の高さが、コンテンツの質の高さを物語っています。

特徴② 3種類のユーザーの特性を考慮した料金プラン

3種類のユーザーに対して異なったプラン展開をしているのもProgateの特徴です。
「創業当時は個人向け(toC)の無料プランのみを提供していました。
しかしProgateが個人向け有料プランを導入する際、既に多くの企業の方に研修用として利用されていたのです。そこで、法人プランは、クレジットカードの手続きの都合上大変という企業の方の声を受けて生まれました。
また、学校向けプランも同様に、島根県の学校の先生からの依頼で誕生しました。先生自身もProgateユーザーであり、プログラミングを体験的に学べる教材として導入したいという声をいただきました。そこで学校単位で契約するToEプランを作りました。」と、加藤さんはプラン誕生の背景を教えて下さいました。

これらのユーザーの声に寄り添った事業展開がProgateの人気を集めていった理由ではないでしょうか。次に、実際にどのように初期のファンを獲得していったのか伺いました。

ユーザー獲得戦略

リアルなスクールで得たノウハウをサービスへ適用
サービスのSNS連携を意識をした

(Progateの学習画面)

Progateの初期ユーザーの獲得には主に2つの施策が貢献しました。

①実際のスクール経営を通したユーザーヒアリング
②SNS連携を意識したサービス開発

まず、①実際のスクール経営を通したユーザーヒアリング に関してです。

現在、Progateはオンライン上でのプログラミング学習サービスを提供しています。
一方で、創業初期である2014年の冬頃には、リアルな場でスクールを展開していました。
当時のことを、加藤さんは「リアルな対話を通してユーザーの声が聞けました。更に、自分たちも教えるということが感覚的に身についたと思います。」と振り返っておられました。
このような対面を通したユーザーヒアリングにより、プログラミング学習において学習者がどこで躓くのか?また、どういう機能が必要なのか?などという点を把握できたそうです。
そこで得た知見を元に、サービスを向上させていきました。

次に、②SNS連携を意識したサービス開発 です。

Progateでは、SNS連携機能が創業初期から意識されていました。
例えば、TwitterやFacebookのアカウントでのログイン機能がサービスのローンチ初期から有りました。他にもサービス上で、レッスンのレベルが上がるとSNSに簡単に共有できる機能があります。
このような機能によって、ProgateユーザーのSNS上での交流が生まれました。
そしてSNS上での活発なユーザーの動きにより、認知が広まっていったのです。

以上の2つの獲得戦略がありました。
では次に、得たユーザーをどのようにして使い続けてもらうようにしたのか見ていきたいと思います。

ユーザー体験向上戦略

関わる全てのユーザーのインセンティブを意識して開発
SNSをつかった継続的ユーザーヒアリング

(ProgateのiOS版がリリースされました!)

Progateは、創業から5ヶ月で1万人、その後の3年間で28万人までユーザーまで伸ばしていきました。この間にユーザー体験の向上にはどのような施策を打ちだしたのか加藤さんに伺うと、そこには2つのポイントがありました。

①サービスに関わるすべての人にインセンティブがあるように設計した
②SNSを使った継続的なユーザーヒアリング

まず、1つ目のポイント①サービスに関わるすべての人にインセンティブがあるように設計した に関してです。

関わる人の属性(個人、投資家、法人など)とインセンティブを理解し、それに寄り添ったことが施策としてあります。 これは、ビジネスモデル図解の項目でも少し触れました。
例えば学校には学校向けのプランがありますし、法人には法人向けのプランがあります。

Progateの投資家にも、インセンティブがありました。プログラミング学習ツールが充実することでエンジニアを増やしたいというものです。なぜならエンジニアが増えることで、起業家増加や技術者不足の改善につながるからです。

また、個人のユーザーにはプログラミングの学習をしたい、更に学習の成果を人に知らせたいというインセンティブがあるということを考慮しました。
よって、SNSでレベルアップを投稿する実装をしたり、サービス上で他のユーザーとのランキング比較の機能を追加していきました。

加えて、プログラミングが出来る人には、未経験者に教えて欲しいと言われた時に手軽に済ませたいというインセンティブがあります。そのような時に、コンテンツの質を充実させることでオススメできるサービスとしての立ち位置を獲得したのです。

それぞれにインセンティブがあることで、サービスを応援してくれたり使い続けてくれやすくする仕組みがありました。

②SNSを使った継続的なユーザーヒアリングは、シンプルですが効果的な施策です。

Progateは、公式アカウントのみではなく、社員が個人のTwitterを通じて頻繁にユーザーにアクセスしています。そこから得られた有用なユーザーの意見は、すぐにサービスの改善につなげるそうです。
「実際、プログラミングの復習機能はSNS上のユーザーの意見がきっかけで生まれたものの一つです。」と加藤さんはお話ししてくださいました。

以上の2つのポイントを意識した施策を通してProgateはファンを獲得、更にサービスを向上させていきました。

最後に

ポイント:重要なのは以下の点であると思いました。

①オンラインサービスでも、リアルな対話によって生まれる発見がある

このご時世ですから、生まれたサービスがオンラインベースであることは稀ではありません。しかし、ユーザーとのリアルな接触はオンライン上では気づかないことを教えてくれるのだと再認識しました。

②SNSを使った定性的なアプローチが有用である

近年、SNS運用はマーケティング施策の中でもプレゼンスを占めています。特に、スタートアップ時期こそ積極的に取り入れるべきであると感じました。手軽にユーザーと接触できるツールとして今後も活用していくべきだと思います。

参考になれば幸いです。
今回も、記事を読んでいただきありがとうございました。

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