世界一のシードアクセラレーター「Y Combinator」が注目する25の事業領域とは?(前篇)

こんにちは、いとけんです。
前回はアクセラレーション特集記事Vol.1ということで、アクセラレーションの概要について説明をさせていただきました。
(→アクセラレーションプログラムってなんなの?

記事の反響をいただく中で、以下のような声を多く聞きました。
「アクセラレーションプログラムは理解できた。けど自分のアイデアはニーズがあるの?」
「応募しても、審査に通るか不安。」

確かに、応募する際この不安を抱える方は多いと感じました。
そこで、今回は「アクセラレーターに通りやすい事業領域」について紹介しようと思います。

皆さん、「Y Combinator」はご存じでしょうか。
世界一のシードアクセラレーターと呼ばれている団体です。
Y combinator )

実はそんな彼らが、応募してほしい事業領域について公開しているのです。
Request for Startups(RFS) )

世界最大規模のアクセラレータが注目する事業領域とその理由がわかれば、
どのような事業がニーズがあるのかという全体像を理解できるのではないでしょうか。

もともとは英語の記事で、少しボリュームも長いものであるため前半と後半の2つに分けて日本語訳をして紹介させていただきます。

それでは早速前半の12領域について紹介させていたします。

Y combinatorが選ぶアクセラレーターに通りやすい事業領域

1.Energy / エネルギー

エネルギーコストと生活の質(quality of life、QOL)の間には顕著な相関がある

歴史を振り返ってみると、エネルギーコストが大幅に変わる時(例えば蒸気機関が発明された時)生活の質は急激に変化しましたよね。

安価に生産できるエネルギーは、貧困を減らすだろう。
新しいエネルギー源が環境や経済を助け、戦争を減らし、安定した未来を作り出し、食物や水を豊富に生み出すであろうからだ。

我々は経済が支配すると思っています。 ー つまり、新しいエネルギーが世界の需要を満たすまでスケール出来るということです。
再生可能エネルギーなどはあると思うが、価格が1番の課題になってくるだろう。

新しいエネルギー生産はもちろん、エネルギー保存と伝達についても興味がある。
例えば今より、10倍効率の良いバッテリーがあればエネルギーを簡単に伝達させることが出来るだろう。

2.A.I. / 人工知能


Potential impactに関連するが、まだこの領域に参加しているスマートな人が少ないようだ。


多くの人の潜在的なニーズに反して、まだまだAIに取り組んでいる人は少ない。
特に、自動運転車。創薬に関するもの。プログラミングを代わりにしてくれるもの。
詐欺検出…といったような「特化した」領域を扱っているものに興味があります。

3.Robotics / ロボット工学

ロボットは物理世界において、仕事を成し遂げるための主体になるだろう。

ロボットに関する定義は広く捉えている。
例えば自動運転車はロボットと考えている。ロボットは宇宙の調査(といった大掛かりなもの)
から人体の検査(といったマイクロレベルのものまで)利用される。

4.Biotech / バイオ工学

時期尚早ではあるものの、人類は生体をハックすることに成功しつつあるようだ。


バイオ工学には輝かしい可能性がある。
病気を治すこと。アンチエイジング。人とコンピューターの融合。知識をダウンロードすること。遺伝のプログラミングなどだ。
我々はこの領域がこれから数十年を越えて、大論争を巻き起こす領域であると確信している。
1970年代のマイクロコンピュータに対する感覚に似ている。

DNAの解読は驚くほど早くて安くなって来ている。
すでにたくさんの興味深いアプリケーションが存在するが、
これからは、DNA情報を書くためのさらに面白いアプリケーションが出て来るかもしれない。

特に、バイオテックの間違った使用を防ぐアプリケーションに特に興味を持っている。
例えば、悪者がウイルスをどんどん作り出して、
良い人がどんどんそれに対する治療薬やワクチンを作るというようなことだ。

5.Healthcare / ヘルスケア

アメリカのヘルスケア領域は壊れている。
現在、我々はGDPの20%をヘルスケアに費やしているのだ。

我々はヘルスケアを、今より少額で実現出来る会社に興味を持っている。
予防医療は特に興味を持っている。
なぜなら最も、健康を維持する上で効果的だからだ。
医療機器なども同様に、スタートアップにとっては恰好の領域であるといえる。

6.Pharmaceuticals / 医薬品

薬は、より開発が遅くより効果になってきている。

この領域にイノベーションを起こす会社に投資したい。
我々は、処方箋薬品にはならないが人々を助けるようなものにも興味を持っている。

nootropics(記憶力がよくなったりすると言われるアメリカ等で利用されるスマートドラッグの一種)のような領域はまだまだ広がると思っている。

7.Education / 教育

教育を変えることが出来たら、我々はこのリストの他のすべての分野を達成出来るだろう。



テクノロジーで教育を変えようとした、最初の試みはインターネットを使ってより多くの人々に従来の教育コンテンツを配信することにフォーカスしていた。
これは良かったが、インターネットは従来ものとは根本的に違う媒体であるし、もっともっと多くの事が出来る。

以下の両方の機能を持っている解決策に興味がある。
それは、

多くの人にスケール出来るテクノロジー
×
1対1・個人対個人でやりとりが出来るようなもの

である。

8.Human Augmentation / 人間拡張

我々は人間を拡張させようとする会社が大好きだ。


これはとても一般的なカテゴリーだ。
なぜなら他にもたくさんの方法があるからだ。
バイオテックは長生きさせてくれる。ロボットは我々が物理的に出来なかった事を出来るようにしてくれる。などだ。

9.VR and AR / 仮想現実と拡張現実

仮想現実と拡張現実は長い間満たされない約束だった


しかし私たちは波が来ているし、これにとりかかるのに最適な時期だと思っている。

10.Transportation & Housing / 移動と住宅

全エネルギーの約半分が移動に使われ、人々はとても多くの時間を不幸な移動時間として使っている。

顔と顔を合わせたやりとりはまだ重要であり、人々はまだ移動して回る必要がある。そして住宅は依然として価格が高騰しているが、その理由の一部は移動時間が原因になっている。
我々は人々がどこか良いところに住んで、仕事を一緒に出来て、ラクに移動出来るようなもっと良い方法に興味がある。

11.One Million Jobs / 100万人の仕事

我々は100万人の仕事を創り出すような可能性のある会社に投資したい。



人間とコンピュータの間で労働を分けることは、大変意義があることだ。
人的リソースが必要な仕事と
コンピューターに任せるべき仕事は、もっと分けられると思うのです。

12.Programming Tools / プログラミングツール

エンジニアは我々の日常生活を、以前に増して作り出している。
ソフトウェアを作るために彼らが使っているツールは、ソフトウェアの質と作られるソフトウェアの種類に大きな影響を与える。



我々は開発者がより良いソフトウェアをより速く作る支援になるものに関心がある。これにはコードを書いたり、理解したり、コード上で助け合いをしたりするための新しい方法。
また、開発において継続的で信頼性のある次世代のツールおよびインフラが含まれる。

我々の社会の最も多くの人が、開発出来るようにする製品を作ることが重要に思う。
実際、我々は新しいプログラミングの方法に特に興味がある。
プログラムを書くためのもっと圧倒的に良い方法があるはずだ。

プログラム言語の次に来るものは何か?ということにも興味がある。

注意書き

Request for Startups(RFS)は投資するかどうかを決める重要なファクターにはならない。
アイデアの方が遥かに重要。そして、あなたがあまり興味のないものをやろうとしても良い仕事は出来無い。
なので、自分がやりたくもないアイデアをRFSを見て応募をするのは辞めて欲しい。自分が本当にやりたいアイデアの方が、投資を受けやすいですよ。

最後に

いかがだったでしょうか。
日本とは違った視点のものも多く、参考になったかと思います。

次回は後編ということで、残りの注目されている業種について紹介させていただきます。

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ABOUTこの記事をかいた人

Launcheers共同代表、01ファン作り責任者。 早稲田大学4年生、1年間休学をして海外留学を経験。 その際、シリコンバレーのデザイン会社で長期インターン。 ①シリコンバレーでの起業家精神に魅了されたこと、②父が脱サラして起業したことがきっかけで「起業家支援」に興味を持つ。 17年の11月に代表町田と意気投合して、「Launcheers」を創業